蓮華寺池公園は、市民だけでなく周辺及びかなり遠方の方にも人気のスポットです。公園の名前の元になった蓮華寺は、寺院の数が多い藤枝宿地区に在っても存在しません。現在の野外音楽堂から登ったところに「昔は、あったんだよ」と云う話だけは聞いたことがあります。
そんな蓮華寺池について、「蓮華寺?…良くいくよ」、「イヤー、しょっちゅういってる、良いところだ」と言っている方も、公園は知って利用していても、案外「池やその周辺」についてはご存知ありません。
このプログラムでは、「そこん処辺(ところへん)」を、案内人の「情報誌むるぶ」の編集長小嶋さんの解りやすい解説を聞きながら、山にも登り巡りました。専門知識ではありませんが、日頃交わす話題には最適な「トリビア」も含んだ楽しい発見でした。まさかの円墳に「古墳があったんだ!」、「富士山が見えた」、「殿と姫の割合は、10対8だった」(これは富士見平とお姫平の標高の大体の割合です)等々。
そしておまけ(?)に、50年以上前の三輪車「ミゼット」も博物館の展示も見れました。
最初に博物館内で、このツアーの概略説明。そして管内での展示「昭和レトロ家電展」でレトロで共通する「ミゼット」に出会いました。
池の畔を反時計回りにゆっくりと歩き始めました。
咲き始めの睡蓮を眺め、坂道を登り始めます。
ホンの少々(?)キツいですが頑張って登ります。
それでも一寸首を振ると、眼下の景色が和ませてくれます。
28基の古墳が在る「富士見平」、志太平野の展望はまさしく「絶景」。足利6大将軍義教が富士山を視た云われます。
次に、義教将軍の姫が富士山を眺めたと云われる「お姫平」へ下ります。
お姫平からの景観も、見逃すことは出来ません。
第二次世界大戦中の見張り台の在った場所に立ち寄り、下山します。
しばしの休憩が足の疲れを癒やし、次の行程への意欲を湧かせます。
元藤枝西高校の校舎あと、熊谷直実(蓮正坊)ゆかりの蓮正寺を訪れ
長楽寺清兵衛(藤枝宿消防組初代頭取)建立の狐象(耳が丸く愛嬌有り)のある「茶の木稲荷神社」等々に寄って、最後に旧瀬戸川橋の一部(橋名が漢字なので右岸側)を通過し、この巡りツアーが成立しました。
駿遠線(軽便鉄道)B15蒸気機関車の前で、記念撮影。みなさん心地良い疲れと、一皮むけた蓮華寺池に纏わる知識を得ることが出来、満足げです。そして効率的にまとめられた資料片手に、再度の巡りを試みている姿が眼に浮かび上がります。(はんだ むねお)